遥か彼方

前世はきっとコモルー

【シェルノサージュDX】のすゝめ

前書き

シェルノサージュは実にいいゲームでした。
序盤投げそうになりましたが、最後までやってよかったと心から思います。
元々PSVitaで出ていたソフトの移植版。
Steam(PC版)で販売開始直後に買ってやっとクリアしたので感想を。

感想

●ゲーム開始直後
起動したけど、ずばり!なんのゲームか!分からない!
移植版ですしネタバレ食らいたくなかったから前情報なしで購入したのです。
アトリエシリーズを出しているガストの作品ですからRPGだと思っていたらなんか違う。

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女の子とイチャイチャするゲーム?

いわゆるギャルゲーなのか?っていうのが第一印象。
このゲームで生活を共にするイオン。とてもかわいいです。
端末越しに触れ合って仲を深めるといった内容です。

やることは大きく分けて2つ。
 現実世界 ⇒ イオンと生活して絆を深める
 夢セカイ ⇒ 壊れた夢の世界を修理して、失っていた記憶を辿っていく

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2つの世界を行き来して進行
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面倒くさいお助けキャラにも注目

余談・PS4コントローラでプレイしていて序盤で詰まったポイントについて。
イオンと触れ合う際には左スティック"押し込み"が必要です。(いわゆるL3ボタン)
操作が厄介で分かりづらいのがきついですね。


●序盤
さっそくしんどくなってきた。
ストーリーは設定がしっかりしているしキャラも立っていてて面白い。
世界を救う皇帝になるためにライバルと共に頑張るお話でスケール感も良い。
ただ・・・ストーリーを進めるための世界の修理がただただしんどい。

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ずっと日常パートだけでもいい気がしてきた

話を読むために作業を繰り返す苦行を繰り返すのがつらい自分はAPEXに逃げました。

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人生初のFPSゲームは面白かった。初ランクリーグ挑戦はプラチナランクまで行った。


●中盤
ゲームは投げっぱなしにするのあまり好きじゃないので再開。
世界の修理はまとめて行うことができることに気づいたので修理はYoutubeとか見ながらやってました。苦行感も減ってやる気が出ました。
ストーリーもイオン周辺の話から世界規模の話へと広がっていって面白いと思いました。

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世界を守る話へ
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敵なのか、味方なのか

最初は見えなかった脅威や状況がだんだん見えてくるプロットはよくできているなと思いました。


●終盤
世界規模超えて宇宙規模、ゲーム内定義だとさらにもう1次元上の7次元規模にまで話が膨らみます。

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世界を救う

日常パートも頑張りました。

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私たち結婚しました

結婚の条件は正直言うとネットで調べました。
というか自力でやるのはかなりきつい。
「アイテムを渡して実行するデートをすべて消化」の条件は最初に知っておきたかった・・・。
アイテムを作って渡してストーリーを見るを繰り返すのを1週間くらいやってました。


・・・あれ?ストーリーが中途半端に終わってる?
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●最終盤
ロボットを作って主人公の端末の機能を移植。
それを行おうとするとイオンと生活していた家が崩壊しました。
そして隠された記憶を見ることができました。

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ハッピーエンドのその先の暗い影

世界は救えていなかったことが判明。
再び世界を救うためにイオンは動きだします。
ただし、主人公と再び会える保証はない・・・。

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先の展開が見えないエンディング・・・

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ビターエンド、俺たちの戦いはこれからだ。になりました。
嫌いではないけどこういう感じで終わるんやな・・・って思っていました。


●トゥルーエンド

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アルノサージュにて

同時発売のアルノサージュというゲームで再会を果たします。
データを共有することでエンディングに変化が。

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割と淡泊に終わった通常エンドと違って、真エンドは今までのデートスポットを周って話をして・・・とかなり充実したエンディングでした。
100時間分しっかり楽しめたゲームだったなと思います。
Steam版の全実績解除割合が2.4%。買った人は放置せずに遊ぶとやってよかったってなると思うよ。たぶん。
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後書き

というわけで長く遊べる面白いゲームでした。
こんな天使みたいな子が身近にいたらいいなって心から思う。
実は結婚後のデートイベントや、季節限定?イベントもあるようなので遊ぼうと思えばずっと遊べますね。
作業ゲーが苦になる人だと調合とかちょっときついかも(特に真空管作成)ですが、テキスト読むのが好きな人にはとてもおすすめできます。


●おまけ
自分はこのゲームに出てくる「7次元」のお話は特に興味深いです。
SF好きな人はハマるかも。
wikiにまとめられてる内容も見てると面白い。
ゲーム内で語り切れなかった設定をこういう形で説明してくれるの好き。
俯瞰視点 - PukiWiki

3次元にいる我々は2次元を俯瞰することができる。紙に書かれた迷路で出口まで簡単に案内できるように2次元に対しては見渡すことができる。4次元的存在からは3次元の俯瞰ができ、主人公であるイオンは7次元的存在であり6次元まで俯瞰することができる。

現実には4次元以上の定義は不明(というよりも3次元的存在である我々からは定義できない)ですが、このゲームみたいに4,5,6,7次元と定義されていて、且つ説明がされているのは面白いと思いました。
某猫型ロボットのイメージで4次元は時間軸ってイメージが強いですねw

時間の次の次元は可能性世界、ここまでは理解できていたのですが、6次元のクオリアについての話が難しいですね。
5次元はあくまで自分自身の可能性について。6次元は他人の可能性も含むその存在している宇宙の可能性について。
ゲーム内でも言及されていましたが5次元以上を俯瞰できると夢がありますね。
4次元の俯瞰でも好きな未来を探すことは可能ではあると思いますが、行動の分岐による無限のパターンを探さないといけないのは地獄ですね。(まるでひぐらしのなく頃に状態)

おまけが長くなりましたが、なんちゃってSFとしてもかなり出来がよい作品だなと感じました。興味があれば是非に。